グリーとSupercellが和解 !「クラッシュ・オブ・クラン」の特許権侵害の争いで晴れのち曇り

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(このページは2019年2月13日に更新されました)
「特許権の訴訟の結末は和解?」
「和解して、気持ちは晴れのち曇り」
この記事はそんな方へ向けて書いています
こんにちは。ada( ada_coc ) です。
待ち望んでいた機能削除からの復帰。よかったよかった。
両者が和解という形で歩み寄ったかのように見えるが、ユーザーとしてみればモヤモヤのみ。
今後のために1ゲームファンとして、今回の出来事は書き留めておきたい。
好きなゲームの被害者になるのは、僕らで最後にしてほしい。ひとりのゲーム好きからのお願いです。
目次
グリーとSupercellが和解 「クラッシュ・オブ・クラン」の特許侵害めぐる訴訟にて
先日、レイアウトエディタが復活という記事を書いたのだが、訴訟に関する内容は不明とお伝えした。
と言うのは、Supercellとグリー社の両者から、訴訟に関する説明が出ていなかった。2月12日に、グリー社がプレスリリースにて、和解したと報告を出した。
グリーがプレスリリースを発表
2月12日付けで発表されたグリー社のプレスリリースには、両者にて和解が成立(2月9日付け)したと報告している。
- 日本における特許侵害訴訟及び差止仮処分申立ての訴訟は終了
- グリー株式会社が保有する日本国内の特許に関してライセンスを提供する
- 和解内容は、両者間にて秘密保持義務の対象
Supercellは、クラクラのレイアウトエディタを一番に復活
訴訟に関連して、最大の被害を受けていたクラクラのレイアウトエディタの削除。他にも、クラロワの宝箱の表示など。
2月9日の深夜に、クラクラ日本公式さんは『重要なお知らせ』として機能を復活すると発表し、復活させた。
レイアウトエディタ機能復活致しました! 長い間お待ち頂き本当にありがとうございます!🙏🥳 #クラクラ
これからもどうぞよろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/Hf6EqfO2jq
— クラッシュ・オブ・クラン【公式】 (@ClashofClansJP) 2019年2月9日
日本公式さんが、ツイートした復活のお知らせには、復活を待ち望んだ多くのユーザーのコメント寄せられている。
特許紛争「和解までの1年」は長かった?短かった?
2018年1月23日に削除された機能。
アプリ内新着での「機能削除のお知らせ」
両者での和解が成立したのは、2019年2月9日。
グリー社から特許権侵害の仮処分命令申立てが出されたのは、2017年5月のこと。その後、話合いでの解決がつかずに2018年1月に機能削除となった。今回、約一年ぶりの機能復活となっている。
ゲーム会社が、特許権侵害争いをしているケースは数多くある。グリー社や任天堂が行なった訴訟のケースを見てみた。
釣り★スタの例
訴訟は2009年9月、DeNAがモバゲータウン(現Mobage)で配信していた「釣りゲータウン2」が、グリーの「釣り★スタ」に似ているとして、グリーがDeNAと開発元のORSOに対し配信差し止めと損害賠償を求めて提訴していた。
一審・二審と続き、最高裁まで争われた訴訟は、2013年4月16日付けで、グリー側の上告を棄却する決定をした。
実に3年7ヶ月の月日がかかった。
コラプラの例
コロプラは、Supercell とグリーの特許紛争が明らかになった同時期に、任天堂との特許紛争を発表している。
2018年1月10日、同社が運営するスマートフォンゲーム「白猫プロジェクト」が任天堂の特許権を侵害しているとし、同ゲームの配信差し止めと約44億円の賠償を求める訴訟を、任天堂によって東京地裁に提起されたと発表した。
2016年9月頃より、両者は話合いを行っていたが、最終的には任天堂が訴訟に踏み切った形となった。
訴訟は、現在も継続されている。
任天堂が特許侵害訴訟に踏み切った理由は?
上のコラプラの例は、国内で任天堂が初の特許訴訟に踏み切った例となった。
任天堂が訴訟に踏み切った理由は、自社の権利を守るというよりゲーム業界の萎縮を防ぐといった面が大きいと考えられる。任天堂は、知財戦略に力を入れている企業だが、パテント料(特許使用料)狙いというわけではない。
ゲーム開発に必要な技術は重要な知財だが、特許数が増えれば増えるほどゲーム開発を縛り付けてしまう可能性が出てくる。そのために、特許の解放を行っていた面が大きい。コラプラが、後から取得した特許で、知財戦略を行おうとしたのと食い止めるための特許訴訟に踏み切ったと考えらえる。
特許侵害はないと言っていたが、ライセンス契約で和解
機能削除が行われた当初、公式さんは「特許権侵害の事実はないと強く信じている」とコメントしていたが、日本国内におけるグリー社の特許使用に関してのライセンス契約で和解と言う形での着地点となった。
和解内容は秘密保持義務が締結されているため、Supercell 側から詳しく説明があることはないだろう。
当初の強気な姿勢から、両者が歩み寄る形での和解に至ったケースで、約一年での解決となった。徹底的に争そうなら、長期化するケースもあったはずだが、、、
色々なケースが考えられるが、どれも憶測の域を超えないのでここで書くことは控えておきたい。
ユーザーが受けた被害と感情。
グリー社の田中良和氏(代表取締役会長兼社長)は、自身のツイッターで次のようにコメントした。
グローバルな知財戦略ですか。
知的財産の重要性は理解していますが、「ゲーム会社」としてユーザーを蔑ろにしない戦略をお願いします。 https://t.co/8sa7kmAmSK
— ada@なりブロ (@ada_coc) February 12, 2019
知財の大切さ、守る重要性は理解できる。これからも、特許権侵害の争いは増えていくだろう。グリー社の中の人にも、必死で生き残る戦略を思考錯誤していることは理解できる。
ゲーム業界の熾烈な開発争いは、ユーザーとして見ていても過酷だとしか言いようがない。業界内で争いをするのではなく、同業種として発展できる方向に舵を切って欲しいと思う。
だけど、今後、僕がグリー社のゲームを遊ぶ可能性は果てしなくゼロに近い。
まとめ
一年に及んだ機能削除の解決をみた特許権侵害の争い。
面白いゲームを生み出せる業界になってほしいと願うのみです。
今日も楽しいクラクラらいふを。
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★彡 これもクラクラしちゃうはず!
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